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Works 病院建築
 医療法人社団銀杏会 三橋クリニック … ホテルライクな産婦人科

■三橋クリニック Data
所在地 千葉県市原市
構造・規模 RC構造 地上2階 1.165.01m2
工期 1998.5〜1998.11
施工 丸彦渡辺建設
三橋クリニックは豊かな田園風景が広がる小湊鉄道の駅前に立地している。当院はこの地で30余年の開業の歴史を有し、すでに地域医療としての核となっている。このことは今回あらたに医院を建て直す上で重要なコンセプトになった。
つまり一医院の機能にとどまらず地域への広がりと環境に配慮した建築として計画されることが施主の期待にこたえるものとしてその役割を果たすことになるからである。
設計の手掛かりとなったのは敷地内にある大きな「クスの木」と「けやき」であった。2本の樹を軸線にしながら全面の狭隘道路に最適な配置と景観が導き出される。
当地の空気は房総半島特有な明るさと伸びやかな透明感がただよう。その明るい透明感に彫刻的形態を増幅させ、光と陰が織りなす表情が得られるようにした。
外壁の色調は租面の黄色を主にして打放しコンクリートとアルミの怜悧な感じが調和的対比を生み出し、緑青色のうすい見付ラインがその対比に一層の深みを増すようにした。
空間構成としては、患者を主にしたホスピタリティと、ドクターを主にした明解な動線計画に配慮しながら機能的にまとめた。
建物全体が回遊式空間になっており、その伸びやかな構成は入口の「くすの木」を見ながら透明な待合いロビーを起点に心地良いシークエンスを患者に与えるに違いない。この回遊空間は水庭と一体になったリラクゼーションに結実するようになっている。
2階はナースステーションを中心にして病室、分娩室、新生児室が円弧上に連動され突端の喫煙コーナーに収斂される。このコーナーから360°のパノラマ風景が展開され、建物が風を呼び込み、医療が環境に溶け込むことの大切さを感じとることが出来れば設計者のひとつの成果である。




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