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Works 一般住宅
 銀杏の舎 … 大邸宅の顔をもつ小住宅

■銀杏の舎 Data
所在地 千葉県市原市
構造・規模 W構造 平屋 106.01m2
工期 1999.3〜1999.12
施工 鶴岡工務店
銀杏の舎の施主は病院経営に長い間たずさわってこられ、ご夫婦だけの静かで小さな家を希望された。場所は病院の敷地に隣接した150坪の土地に計画した。当初は別の設計者によって計画されていたが全面的に設計の見直しをしたいとの要望に応えたものである。
延床は30坪の小住宅であるが、幸い敷地の条件にめぐまれ、平家建にすることができた。
入口は南向きにし、居間の北側は一般常識からすると無謀のようだが、北側に借景を考えての判断だった。
南入北向の居室の利点は、明るいアプローチを通り、北側の風景が順光によって輝いて見えることである。これは直接南の陽が居室に入らなくても余りある効果が得られることが出来る。
平面はあたかも能舞台の目付柱を基点とする角度が45°振ることによって玄関と目付柱を結ぶ軸が線対称形になるように計画した。
中心軸にゲストルームを置き左右には居間と寝室を配するきわめて単純なプランである。
動線的にも非常にシンプルであり日常の挙借に無駄をはぶくことができる。
平面の3つのブロックはそのまま方形の形として屋根に表現される。中央軸線の屋根はすべるように手前に降りてきて、玄関前の低い庇を形成する。両翼の手を広げたような建物形状と軒の低い庇は人を受容する叡智と寛容を感じさせる。人はその風景に誘われる。 内部の銀色の天井にすいこまれゲストルームからの借景に向かうことになる。ご夫婦の静かでおだやかな住まいはこのように自然の中に溶解してゆく。


▲小住宅から大きな広がりを見せる土庇空間 ▲銀色の天井。黒みかげ石の床。無機質と障子の組み合わせ ▲玄関に続く廊下 ▲玄関夜景



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